大雨への備え

循環する『水』
循環する『水』

この京都でも先日来、絶え間なく大雨が降りました。

これほど降り続いたのも余り記憶に残っていないほど。

 

土曜日の昼頃外出していましたが、側溝が排水しきれずにオーバーフローし道路上を流れている光景を目にしました。

 

公共下水道が整備される中、おおよそ市内中心部では「合流式」、周辺部では「分流式」となっています。

下水道施設の普及により、衛生環境は劇的に改善され住みよい街となりました。

 

ただ、この大雨の時などの雨水処理には問題も抱えているのでは。

『一度敷地に落ちた雨は(汚水)と考え、各敷地内で接続桝を経て下水道に放流し処理する』

このことから雨は、屋根、軒樋、竪樋、桝、を通り下水へと流れポンプ場等の処理施設へ辿り着きます。

これにより最終処理施設にかかる負担も相当な大きさとなります。

このことが如いては地熱の上昇、地球温暖化に影響しているのも確か。

 

京都府下の他の市では、建物裏側などの空地に『浸透層と暗渠排水』を設置し、通常の降雨では土中に浸透させそれ以上の雨量の時には暗渠排水(管)を経由して側溝に排水する方法を以前より行っています。

 

これからも続くであろう、よくある現象となったゲリラ豪雨。

都市小河川の急激な水位の上昇。それによる災害。

 

全国の政令都市の中でも、公共下水道化が遅れていた京都。

大急ぎで作ったこのインフラも見直し、また維持していかなければなりません。